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  • 執筆者の写真Nobuyoshi Takahashi

化粧品OEM・健康食品OEMのロットについての考え方



OEMを受けるときに、ロットについてはよく聞かれますので、あらかじめ情報を載せておきます。


もちろん工場によって千差万別なので、一概には言えませんが、基本的な考え方になります。



■化粧品(一般スキンケア)


洗顔、クレンジング、化粧水、美容液、乳液、クリームなどの話です。

容器のロット、資材のロット、充填のロットが絡んで来ますので少し複雑です。


一般的には充填ロットの事になると思いますが、100本~やってくれるところもございますし、少し大きくなる工場だと、1000本~が基本、もっと大きい工場となると、3000本~とかになります。


価格はもちろんロットが大きくなると安くなりますが、それもその工場が持っている釜の大きさによります。


最大100ℓの釜のある工場に、50ℓ分の発注をする場合と、100ℓ分を発注する場合は価格がだいぶ変わります。原料費は変わりますが作業費は一緒なので、効率は2倍良くなるからです。ただ、同じ工場に、200ℓ分依頼すると、100ℓ分のときと大きくは原価は変わりません。同じ工程の作業を2回やらないといけないので、効率が上がらないからです。なので、一般的には、量が増えて来たら、その分を1回でこなせる量の釜を持っているところの方が安くなります。


ただこれも、工場のある地域の問題とか(一般的には田舎の方が安い)、会社の方針など色々ありますので一概には言えません。



次に中身処方の問題です。

ロットが100個とかですと、0からのオリジナル処方などを作るのは難しいでしょう。既にある処方にちょっと足し引きするくらいが基本になります。そこまで手間を掛けても工場側が元を取れないからです。


また、原料も工場が持っているものの中から選ぶことになります。クライアントさんが支給する場合は別ですが、そのためだけに原料を購入となると、原価が極端に高くなるからです。基本的には大きい工場の方が研究の数も多いですしベース処方や、原料在庫の種類も豊富です。ただ、店頭品が得意とか、エステ品が得意とか、でも持ってる原料には割と偏りがあったりはします。


次に容器です。

容器は昔は、3000個、6000個とかが基本でしたが、今は1000個とかで購入できる容器も増えて来ました。

ネットのサービスでも、数百個から販売してる会社なども増えて来ています。


基本、数百個の容器ですと、表面印刷はできなくて、ラベル対応になります。1000個あれば、印刷は可能です。

3000個を超えてきますと、選べる容器の種類はかなり増えますし、着色加工など、やれることも増えて来ます。


変わった容器を安く欲しい場合は中国からの輸入ですとか、中国容器は不安だけど高級感のある容器が欲しいときは韓国からの輸入、などのニーズも増えて来ています。その場合、ロットは5000、10000個~になるケースが多いです。


リピートが見込める場合は、2000個の容器を先に作って、1000個だけ充填するなどということも可能です。容器の生産リードタイムが長いためにその方がリピート発注のときに納期を縮めれるので安心でもあります。


最後、資材です。ラベルや化粧箱のことです。

こちらは単価も安いですし、数百個作るのも1000個作るのも、総額は余り変わりませんので、最低でも1000個以上は作ってしまいます。


この充填や容器ロット、価格などのバランスを見ながらロットは決めていきます。



■その他スキンケア

(フェイスマスク)

最近多くなってきたフェイスマスクですが、1000枚からでも開発は可能ですが、値段はかなり割高です。


一般的に安く作ろうと思うと、アルミパウチに印刷するのと、充填を一度に何枚も充填できる機械でする方が安いので、25000枚くらい~というロットになります。これは、アルミパウチへの印刷ロットです。


1000枚でもデジタル印刷という技術で最近は印刷が可能です。但しラベルよりも割高にはなります。



■サプリメント

サプリは、よくある錠剤、カプセル(ハード、ソフト)などであれば、大体は1ヶ月30日分×1000個というのが基本になります。


こちらも1回に作る釜の大きさが基本になるため(釜に対して少なすぎても作れない)、極端に1日分が少ない量だと、ロット数はもう少し増える場合があります。


剤形が、チュアブルになったり、プロテインみたいな粉末のままとかになると、ロットは1000を超えてくることも多いです。


瓶などのドリンクタイプは大抵10000個~が基本になってきますし、そのあたりはお気軽にご相談ください。

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